牛尾整形外科

大阪市東淀川区のリウマチ科・整形外科・リハビリテーション科
牛尾整形外科

〒533-0004 大阪府大阪市東淀川区小松1-4-6
TEL 06-6320-7836

リウマチ専門医(日本リウマチ学会)・身体障害者診断書作成指定医
整形外科専門医・リウマチ医・スポーツ医・脊椎脊髄病医・運動器リハビリテーション医(日本整形外科学会)

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症状案内

捻挫

捻挫は、手や足などの関節が通常に動ける範囲を超えた動きを強制され、痛みや腫れが生じることをいいます。捻挫は甘く見られがちですが、そんな簡単なものではありません。関節周囲の靭帯は関節の可動性に制限を与えることで関節の安定性を確保するように働いています。そのため靭帯を損傷するということは靭帯が支えきれないほどの外傷が加わった結果であり、さらに関節周囲に存在する血管・神経や、関節包・腱などを傷つける結果となり、内出血や腫れを伴うことが多いのです。
捻挫

足関節では、内側と外側にある靭帯が、足関節の安定した動きを支えています。捻挫などで靭帯が傷んだままになると、足関節がぐらついて、しっかりと地面をふみしめることが出来きず疼痛を来たすようになります。初期治療が大切です。
外側靭帯

【捻挫の応急処置】

  • 氷水などで患部を冷やす。
  • 患部を固定し出来るだけ動かさない。
  • 患部に荷重がかからないようにする。

捻挫をしたら、できるだけ早く整形外科で治療を受けましょう。

 

骨折

骨折は、多くは強い外力で起こりますが、ごく軽微な外力や、繰り返すストレスで起こすこともあります。骨折はその周囲に強い痛み、腫れ、内出血、変形を伴うことが多く、通常はその部位の機能障害を伴います。たとえば、足の骨であれば、その足には体重がかけられなくなるため、引きずったりあげたままになったりします。


足関節の内果外果の骨折
<足関節の内果外果の骨折>

骨折をおこして、骨の腫瘍(できもの)が見つかることもあります。軽い痛みと思ってもレントゲン撮影は必須です。


前腕の橈骨にできた骨腫瘍が骨折をおこしています。
<前腕の橈骨にできた骨腫瘍が骨折をおこしています。>

【治療方法】
骨折の治療には、骨の連続性を再び取り戻すため骨折した面をつなぎ合わせますが、方法はその部位や折れ方によって様々です。
できるだけ早期に、できるだけ元の形に整復し、できるだけしっかりと固定することが大切です。固定は主にギプスによる外固定ですが、手術による内固定が必要なこともあります。
難治性骨折に対しては低出力超音波パルスの超音波骨折治療器(セーフス)を使用します。機械的刺激としての音圧が血流増加・骨構造の修復促進を通して骨癒合を促進し骨折の治癒期間を短縮します。

 

リウマチとその類縁疾患

リウマチは、複数の関節の痛みや腫れから始まることが多く、放置すると、慢性に経過し進行する全身の病気です。リウマチの症状が一番現れるのが関節です。いまのところはっきりした原因はよくわかっていませんが、関節内部の内張りをしている滑膜が異常に増え、放置すると関節の軟骨、さらに骨が破壊されていきます。
リウマチ類縁疾患として、手掌(てのひら)や足底(あしのうら)に皮疹を伴う掌蹠膿疱症性関節炎、慢性難治性の皮膚疾患である乾癬(かんせん)に合併した関節炎、強直性脊椎炎、などのこともあります。
リウマチとその類縁疾患

発病後1.5年
発病後1.5年
発病後21年(従来の治療法)
発病後21年(従来の治療法)

【乾癬の皮膚症状の改善例】

治療前(臀部)
治療前(臀部)
治療後(臀部)
治療後(臀部)

治療前(左肘)
治療前(左肘)
治療後(左肘)
治療後(左肘)

【症状】
朝起きたときに手がこわばっていたり、複数の関節が腫れたり痛くなったりします。リウマチ類縁疾患の場合、腰痛のみのこともあります。また、食欲がない・だるい・息切れがする・めまいがする、などの症状をおこすこともあります。

【治療法】
症状に気づいたらできるだけ早く診断を受けることをお勧めします。リウマチの治療では、主病変の関節だけでなく全身的な治療が大切です。それにはリウマチの全身の活動性や関節の状態、その他の症状、検査所見などを総合して、最善の治療法が組まれます。早期診断・早期治療と最近の医学の進歩により「治る病気」になりつつあります。当院では外来通院で、現在日本で使用できる6種類の生物学的製剤(レミケード、エンブレル、ヒュミラ、アクテムラ、オレンシア、シンポニー)を使用し、運動機能の維持向上および生命予後の向上という、グローバルスタンダードの治療を提供するよう努めています。

 

関節症

関節表面をおおっている関節軟骨は衝撃を吸収する「ショックアブソーバー」の役割をはたしています。関節をスムーズに動かすためには、低摩擦潤滑が欠かせません。それらの関節軟骨や低摩擦潤滑の障害や、反応性の骨の硬化・変形・増殖など、によりおこります。膝関節や股関節の関節症がその代表的なものです。


写真1.は、豚の膝蓋骨から、関節軟骨とその直下の骨の一部を切り取った実際の標本です。白い光沢のあるところが正常の柔らかい関節軟骨で2mm前後の厚みがあり、ゴムの様に、押すとへこみ、はなすと元に戻る弾力性があります。荷重に対して衝撃を吸収する役割をもっています。
正常の関節軟骨は、このように、表面が平滑で水分を十分に含んでみずみずしく、弾力性に富んでいます。
荷重(体重)がかかれば、押されて縮み、荷重がかからなくなると、元の形に戻ります。内部に含まれる水分が押し出されて縮み、元の形に戻る時には、出た水分もまた元へ戻ると考えられます。スポンジに含まれた水が、スポンジを押すと滲みだし、押すのを止めるとまた吸い込まれる、というイメージです。滲みだす水は関節の低摩擦潤滑に重要な役割をはたすと考えられます。この水分の出入りの調節に障害がおこることも、関節症の原因の1つと考えられます。
写真1.正常の関節軟骨
写真1.正常の関節軟骨

写真2.は関節軟骨の組織標本です。
正常では表面が平滑で、赤く染まっているところが水分を十分に含んだ軟骨です。正常の関節では、平滑な面どうしが向かい合って、関節液を潤滑液として、スムーズに滑って動いています。
右は傷がついて表面がぎざぎざになった関節軟骨です。これでは、スムーズに滑ることはできず、歩くと非常に痛そうです。


写真2.正常の関節軟骨:表面は平滑です
写真2.正常の関節軟骨:表面は平滑です

傷のついた関節軟骨:表面はぎざぎざで
傷のついた関節軟骨:表面はぎざぎざです

【症状】
いすから立ち上がって歩き始めるときや、階段を下りるとき、に痛みはじめたら要注意です。


【膝関節内を関節鏡でのぞいてみました】
1.正常:
表面平滑で弾力性があります。走ってもジャンプしても痛くありません。
2.中等度に傷んだ関節:
表面が毛羽立ち傷がついています。階段の昇り降りや歩行時に疼痛が出そうです。水がたまって関節が腫れたりしそうです。
3.高度に傷んだ関節:
表面の軟骨がほとんどはがれ、硬い骨が露出しています。歩行時等の疼痛が強く、長い距離を継続して歩くのはつらそうです。
1.正常:
2.中等度に傷んだ関節:
3.高度に傷んだ関節:

【治療法】
リハビリテーションを基本に、投薬や、装具によって体重をささえるバランスの調節をしたり、また、ショックアブソーバーとして働く関節軟骨の修復を促進し低摩擦潤滑を回復するための薬を関節腔内へ入れたりします。安静にしていると痛みは楽になりますが、ずっと関節を動かさないでいると、関節が硬くなり拘縮が起こってきます。拘縮があると、関節は動きが制限されるので、拘縮をつくらないために、1日1回は関節を動く範囲だけ動かすことが大事です。

 

スポーツ障害

スポーツ外傷には骨折、脱臼、捻挫、肉離れ、腱断裂などがあります。スポーツで同じ動作の反復により生じ、野球肘・ジャンパー膝・疲労骨折などがあります。進行すると手術を要することもあり早期発見早期治療が大切です。発育期の障害では、後遺症を残しやすく注意が必要です。

進行した野球肘の1つである離断性骨軟骨炎
<進行した野球肘の1つである離断性骨軟骨炎>

<第3中足骨の疲労骨折>
第3中足骨の疲労骨折-治療前
治療前
第3中足骨の疲労骨折-治療後
治療後

【治療法】
原則として原因となったスポーツやトレーニングの休止期間が必要です。日常生活の制限は必要ありません。必要に応じて、ギプス固定・ブレースの使用・弾性包帯固定・絆創膏固定などを行ないますが、早期より患部に負担のかからぬ程度の筋力トレーニングを積極的に行います。

 

骨粗鬆症

骨粗鬆症は、骨強度の低下を特徴とし、骨折の危険性が増大する骨格の疾患です。骨折の原因となるとともに、二次的な合併症として死亡率を増加させます。また身長低下などの骨格の変形により生活の質(QOL)を低下させ、自立した生活の障害となります。背中や膝が曲がって身長が徐々に低下しますが、その大きな原因は脊椎の圧迫骨折です。身長が4cm以上低下すると生活の質が明らかに低下することがわかっています。背中が曲がり、身長が低下することにより重心が5cm以上前方へ移動すると、転倒リスクが約2.5倍増加することが報告されています。
骨粗鬆症

骨粗鬆症による脊椎の圧迫骨折で背中が曲がり身長が低くなって転倒しやすくなります
<骨粗鬆症による脊椎の圧迫骨折で背中が曲がり身長が低くなって転倒しやすくなります>

治療目標は、骨折の防止に加え、加齢に伴う骨格・体つきの変化を予防し、日常生活動作を維持して、生活の質の低下を防ぐこと、つまり、骨・骨格の健康(Bone Health)の維持・増進です。
骨密度と骨質が骨強度を決定します。骨強度の低下予防が大切です。
写真は、骨を走査型電子顕微鏡で観察したものです。
左は正常の海綿骨で、ギッシリと骨がつまっていて、しっかりと体を支えています。右は骨粗鬆症で、骨はスカスカになり、体の重みを支えきれません。

<正常の海綿骨>
正常の海綿骨
<骨粗鬆症の骨>
骨粗鬆症の骨

【治療法】
適切な食事と適度な運動が欠かせません。骨強度を強くし骨折を防止するための投薬や、骨粗鬆症による疼痛の軽減のためリハビリテーション・注射などを行います。

-参考-