大阪上新庄のリウマチ整形外科 大阪市東淀川区 阪急上新庄駅北口から徒歩1分
日本リウマチ学会専門医
日本整形外科学会専門医・リウマチ医・スポーツ医・脊椎脊髄病医・運動器リハビリテーション医
身体障害者診断書作成指定医

関節症

関節表面をおおっている関節軟骨は衝撃を吸収する「ショックアブソーバー」の役割をはたしています。関節をスムーズに動かすためには、低摩擦潤滑が欠かせません。それらの関節軟骨や低摩擦潤滑の障害や、反応性の骨の硬化・変形・増殖など、によりおこります。膝関節や股関節の関節症がその代表的なものです。

正常の関節軟骨
豚の膝蓋骨から、関節軟骨とその直下の骨の一部を切り取った実際の標本です。白い光沢のあるところが正常の柔らかい関節軟骨で2mm前後の厚みがあり、ゴムの様に、押すとへこみ、はなすと元に戻る弾力性があります。荷重に対して衝撃を吸収する役割をもっています。
正常の関節軟骨は、このように、表面が平滑で水分を十分に含んでみずみずしく、弾力性に富んでいます。
荷重(体重)がかかれば、押されて縮み、荷重がかからなくなると、元の形に戻ります。内部に含まれる水分が押し出されて縮み、元の形に戻る時には、出た水分もまた元へ戻ると考えられます。スポンジに含まれた水が、スポンジを押すと滲みだし、押すのを止めるとまた吸い込まれる、というイメージです。滲みだす水は関節の低摩擦潤滑に重要な役割をはたすと考えられます。この水分の出入りの調節に障害がおこることも、関節症の原因の1つと考えられます。

<正常の関節軟骨>
正常では表面が平滑で、赤く染まっているところが水分を十分に含んだ軟骨です。正常の関節では、平滑な面どうしが向かい合って、関節液を潤滑液として、スムーズに滑って動いています。

<傷のついた関節軟骨>
傷がついて表面がぎざぎざになった関節軟骨です。これでは、スムーズに滑ることはできず、歩くと非常に痛そうです。

 関節鏡でのぞいた膝関節内

<正常な膝関節内>
表面平滑で弾力性があります。走ってもジャンプしても痛くありません。
<中等度に傷んだ関節>
表面が毛羽立ち傷がついています。階段の昇り降りや歩行時に疼痛が出そうです。水がたまって関節が腫れたりしそうです。
<高度に傷んだ関節>
表面の軟骨がほとんどはがれ、硬い骨が露出しています。歩行時等の疼痛が強く、長い距離を継続して歩くのはつらそうです。

 症状

いすから立ち上がって歩き始めるときや、階段を下りるとき、に痛みはじめたら要注意です。

 治療法
リハビリテーションを基本に、投薬や、装具によって体重をささえるバランスの調節をしたり、また、ショックアブソーバーとして働く関節軟骨の修復を促進し低摩擦潤滑を回復するための薬を関節腔内へ入れたりします。安静にしていると痛みは楽になりますが、ずっと関節を動かさないでいると、関節が硬くなり拘縮が起こってきます。拘縮があると、関節は動きが制限されるので、拘縮をつくらないために、1日1回は関節を動く範囲だけ動かすことが大事です。


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